共同公開講座「ふじのくにの観光のこれから ~外国人観光客誘致の可能性~」を開催しました
2011(平成23)年3月7日(月)、島田市の島田市民会館で、観光をテーマにした共同公開講座「ふじのくにの観光のこれから ~外国人観光客誘致の可能性~」を開催しました。
当日は県内志太榛原地域を中心に、約50名の方にご参加いただきました。ご参加された皆様、ありがとうございました。
国際観光とは
日本大学短期大学部 商経学科長・教授 宮川 幸司 氏
宮川教授は国際観光の総論、概論として、国別の動向や外国人観光客誘致のために重要なポイントなどを解説しました。 
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<ポイント>
- 観光客の訪日目的や情報源などは国別で事情が異なる。例えば情報源では、韓国は口コミが最も多いが、台湾や香港は旅行代理店が圧倒的に多い。したがって、各国の市場へのアプローチの仕方も変わってくる。
- 地域で観光商品を作ると、商品作りまでに力を入れすぎて流通・宣伝がおろそかになるケースが多く、マーケティングにより流通・宣伝をしっかり行うことがポイントになる。
- ホスピタリティについて、ヒトやモノだけではなくコト(銀聯カードほかクレジットカードの使用など)、システム(泊食分離など)といったあらゆる要素でお客も従業員も満足させることで、リピーターを獲得できるとともに地域や企業の永続にもつながる。
- 各地がバラバラの「点」で売るのではなく、「線」でつないで「面」で売るようにしてほしい。
- インバウンドは重要だが、地域に必要か、やるなら何をするかを考えることがまず大事。
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事例から見る外国人観光客誘致のポイント
富士常葉大学 総合経営学部 准教授 大久保 あかね 氏
大久保准教授は国内の3つの事例を紹介し、外国人観光客誘致のポイントについて解説しました。
<紹介事例>
(1)地域在住外国人による外国人観光客受入れサポート
(高野山・熊野)
(2)別府市の民間組織(協議会・大学)による取組
(3)旅館を中心とした地域ぐるみでの外国人客対応
(東京都台東区谷中)
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<ポイント>
- 身近な資源(自然・施設・交通・生活)を活かす
地域の本当の魅力を見つけるにあたり、地域で「当たり前」と思っているものこそ「本物」で新しいことがある。初めての視線で見直すことが大事。
- 身近な外国人(在留外国人、留学生を含む)と協力体制を築く
まずは日本にいる外国人との交流が外国人観光客との交流にもつながる。なお、富士常葉大学ではインバウンド研究会を設立し、留学生を人材として活用してもらうことを考えている。
- 段階を踏んで、戦略を練る
観光商品が販売できない原因としてターゲットの設定ができないためというケースが多く、商品にターゲットを合わせるか、ターゲットに商品を合わせるかを決める必要がある。1~2年といった短期スパンで結果を出すのは難しい。
- まずは本当に必要な効果、進みたい方向を地域で検討することが一番重要である。
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ディスカッション
参加者の皆様からの質問をもとに、宮川教授・大久保准教授がコメントしました。
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●ポイント
Q.外国人観光客の来日目的について
- 買い物は相変わらず多いが、歴史的・文化的な体験へのニーズも高まっている。市場のニーズを捉えた商品提供は重要だが、追いかけ過ぎても大変なので、満足してもらえるように地域にあるも のをうまくアレンジするのも手である。
Q.医療観光の可能性について
- 日本の医療技術は高水準なので富裕層からのニーズはあるが、外国人患者を受け入れる体制の整備や正確な通訳ができる外国人の雇用ができるかがカギとなる。
Q.バリアフリー観光について
- 高齢化が進みバリアフリーに対応した観光は今後ますます重要になるだろうが、対象となる人の視点を考えた対応をしなければいけない。飛騨高山や東京ディズニーリゾートは参考になる。
Q.観光における地域での連携について
- 市町村単位で単独のセールスを行っていることが多いが、より広域で企画や情報を集約して効率よくセールスを行ったほうが商品化しやすい。こうした広域のプラットフォームを作るのは県の仕事だと思う。
<最後に>
- 県の観光に関する人材養成講座に参加した人たちがネットワークを形成しつつある。こうした地域の人材が活躍しやすい環境を整えるのが県など行政の役割だと思う。
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